映画「ベイビーズ」と「おおかみこどもの雨と雪」
少し前ですが、ワークショップでお世話になっている air さんのご紹介で、元町映画館というミニシアターへ、「ベイビーズ」を観に行きました。
アメリカ・ナミビア・モンゴル・日本の、赤ちゃん誕生から一歩を歩み出すまでの完全なドキュメンタリーです。
はちきれんばかりのお腹にエネルギーを送るかのように
赤い色粉をお腹中手で塗り広げてゆくナミビアのお産。
生後すぐに布で両足をくるみ、数か月縛り付けたまま育ててゆくモンゴル。
空が、大地そのものが家と呼べるほどの自然環境と
アメリカ・日本の環境との違い。
赤ちゃん自身の生命力、逞しさ、適応能力そのものは生き物として同じ。
けれどその力が何に、どんな風に適応し使われてゆくのか、
人間としてどの部分が研ぎ澄まされ、また退化してゆくのかは、
やはり環境によってこんなにも違うのだなあ、と感じました。
印象的だったのは、自然そのものの影響をダイレクトに受けながら、
自分よりも大きな動物など、違ういきものが常に傍にいて言葉ではない触れあいがあり、
変わらない少数の人間との静かな淡々とした暮らしの中で育つ赤ちゃんが、
不安や、鬱屈したような何ものかが原因で泣くことは殆どないのではないか、
と感じられたナミビアとモンゴルです。
対する日本の、人工的なものの音、物の多さと、それが大人にも子どもにも及ぼしている影響を
感じずにはいられませんでした。
・・・できるかぎりシンプルに暮らしていきたいなあ・・・と。個人的な感想です。
思わず長くなってしまったので、「おおかみ・・・」は次回に(^^)
by matocacafe
| 2012-07-25 14:15
| 日々のこと