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映画 「 リップヴァンリンクルの花嫁 」 を観ました。

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岩井俊二監督の 「 リップヴァンリンクルの花嫁 」 を観てきました。
関西では大阪と姫路でしか公開されていなくて大阪へ。
予告で観ていた時は、
岩井監督らしい、切なく儚く美しいこと、
虚構のような現実、ファンタジーのような印象だったのですが
実際は
前半の黒木華さん演じる七海が目まぐるしく体験する現実が
あまりにもリアルに怖くて
誰も何も信じられなくなり
疑心暗鬼に陥っていくってこういうことかと
体感させられてしまいました・・・ブルブル・・・
七海ほどではなくても
自分も、そんな現代を生きるには甘い、ということなのでしょうけれど。

その後事態がどんどん展開して
一見、非現実的なように思える生活へ移ってゆくのですが。
この辺りから映像がとても美しくて
華さんとCoccoさんの、対照的な美しさがお互いを際立たせていました。
建物も、内装も、衣装も、
白を基調とした上品で透明感のある世界。
前半部分があっただけに
より効果的でした。
クラシック中心の音楽も印象的でした。

波風を立てないよう、受身で。
何事も起こらないよう平和に。
そんな風に生きることすら
どこかで必死でないと成り立たなくて
安定することが幸せで。
そんな風に生きてきた人が
あっという間に騙され落ちてゆく、
お金で友人も親戚も買えるような世の中。
限りなく胡散臭く、そして悪びれなくその仲介をやってのける
綾野剛さん演じる安室の仕事が
この世界を生きなければならない中で産まれた
なくてはならないもののようにすら感じられるが故に
全然憎めず、むしろ救いのようにすら感じてしまう。
お金とは
感情を入れずに物事を成り立たせるための
素晴らしいツール。
感情を入れずに成り立たせる安室。
けれど人の感情を把握していないと
人を動かせない仕事。
七海にとっても真白にとっても
結果的に救い主のようであった安室。
人のようで人ではないようで。不思議な存在感に圧倒されました。

Cocco演じる真白の感じ方の在り方の根底にある、自己否定感。
こんな自分の為に・・・と繰り返す彼女にとって
お金はなくてはならない感謝の気持ち。表れ。
「幸せすぎたら死んでしまう」から必要な、対価。
モノのように扱われることに、むしろ安心感を抱くような真白の仕事は
彼女にとってなくてはならない居場所であり
心を守るために必要なお金に直結するものであり。
後半インパクト強く出てくる彼女の母との過去を知りたくなります。

生きている実感、幸せの実感て
自分のどこにあるのか。
本当に必要とされ合って初めて生き生きと輝いてくる、
後半の七海の変化。
人の心の中に、自分の居場所を発見できる喜び。
自分の心の中にも自分の居場所を作るには
親からでも他人からでもいい、
まずはそれが必要なのじゃないか、
産まれもっての悪人はおらず、
みなそれぞれ生い立ちから抱えてきたものの結果じゃないか、
そんなことを想いました。

一般に言われるカタチを追うのじゃない、
自分自身の感動や喜び。
人に、モノに、自然に、学びに。
見つけてそこで
生きてゆきたい。
七海はひとつ、見つけて、胸に抱いて、穏やかな笑顔でした。

三時間あっという間です。
俳優さんたち素晴らしかった~。
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by matocacafe | 2016-04-20 12:49 | 日々のこと | Comments(0)

できるかぎりオーガニックな素材を使い、アレルギーにも対応した焼菓子やケーキ・ドリンクをご提供しております。6席だけの小さなカフェへ、お越しいただけたら幸せです。


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