西宮市大谷記念美術館 川村悦子展
ボローニャ国際絵本原画展 が毎年開催されることで有名な
西宮市大谷記念美術館で
現在開催中の、 川村悦子 展 へ伺ってきました。
蓮の描かれたものに魅かれてしまう方はたくさんおられると思うのですが(私もです)
滋賀出身の川村悦子さんは、地元びわ湖の蓮の群をご覧になり
大変な衝撃を受けられたそうです。
そして日本美術への傾倒と
イタリアでの生活での自然の在り方やそれとの関わり方に
とても影響を受けられておられることがよくわかる、
素敵な絵の数々でした。
細い細い掛け軸や
大きな屏風に描かれた植物たちは美しく
箔の静かなきらめきや
霧雨のように全体に降らせたような白やベージュが
その場に浮かぶ生き生きとした自然は現実味を帯びているのに
ふわりと空想の世界にいるような
不思議な感覚です。
そばで観るとぼんやりした滲むような絵が
離れてゆくと段々とくっきりと全体が浮かび上がってくるのに感動して
何度も前後前後しちゃいました。よく歩いたかも(笑)
涼しくて、中庭を眺めるのもまったりと、
こじんまりと疲れない、ちょうどいい美術館です。
今月末までの展となっておりますのでぜひ行かれてみて下さいね。
珍しく水曜日が定休日ですのでお間違いなくです。
by matocacafe
| 2016-07-20 12:29
| 日々のこと