ペンション ノマの森 さん。
今回の旅は本当に、全てが(何度も言ってしまいますが自分の無謀さはのぞきます・・・)素晴らしい時間でしたが、ずっと滞在させていただいたこの ノマの森 さんが
あまりにも心地よかったし、お世話になりっぱなしでした。
写真上の食堂で毎朝いただくご飯は、
土地の野菜や果物をたっぷり使い、
オーナーさん手作りのパンやこだわりの珈琲を、
作家さんの器でという幸せな時間。
大きな窓からの森の景色もおいしい朝ごはんです。
朝目覚めると、部屋の窓を開けて森の空気に深呼吸。
なんてなんて、木々の良い香りなのでしょう!
部屋の中は常にデロンギのヒーターで暖かさを自分で管理できるのですが、
空調じゃないと夜とっても眠りやすくて快適です。
連休の翌日からお世話になったのですが、
ちょうど私が泊まっている期間だけが貸切状態で
一番奥のお部屋。
人に会うことも気を使うこともなくて、本当にのんびりできました。
静かにジャズやクラシックの流れるこの廊下を歩いてゆくのも好き。
階段手前の一部屋は、好きに使える冷蔵庫やレンジと
たくさんの本が並ぶ休憩室。
もっと長い滞在だったら、一日ここで本を読んだりしたかったな。
そしてその先の階段を降りてゆきます。
北欧の建物のように、日照をできるだけ取りこめるよう、
高い天井近くまで張った窓がとっても気持ちよいのです。
そこからたくさん木立が見えます。
階段を降りたところのディスプレイ、可愛かった。
そして写真に撮るのが難しくて断念した、
壁に飾られたそこここの絵画が、
この地方を絵にされた、シックで素敵なものばかりでした。
そして玄関を出て森へ。
この奥蓼科という場所。
基本的には車で来るのが常識・・・
リサーチなしで電車を何本も乗り継いでやってきてしまった私。
はい、茅野の駅についた途端、バスはもうないと言われて(まだ4時前とかなんです)
タクシーで7・8千円払うのか、駅レンで車を借りるのか、
どちらも予算オーバーで辛すぎる・・・と途方に暮れていたところ(しかも駅レンの中で)
4人で私を取り囲み、親切に話を聞いてくれていた駅レンのおじさまが
とにかく宿に電話かけてみ!と。
情けない声でお電話して、窮地を訴えると、送迎付きではないのに
なんと迎えに来て下さるとのこと。
そしてそれを皮きりに、一事が万事お世話になってしまうことになるのでした。
夕方帰ってくるとこんな感じの玄関前。
ここでまた、夕暮れの森の香を吸ってしばし佇んでしまいます。
お部屋がとっても落ち着いた色調で、
置かれた家具もシンプルで暖かみのあるもの。
ベッドがあまりにも心地よくて、シーツから甘い良い香りがして、
お布団にくるまって本を読むのも嬉しくて、
そのままたくさんお昼寝しました。
たくさんお昼寝できる旅行、大好きです。
ミルツル さんで作っていただいたお気に入りのワンピースたちも
なんだか嬉しそう。
一日滞在しただけで、暖かくてもはや懐かしい気持ちになる、
夜の灯りが嬉しいノマの森さん。
ここに滞在中、私が出掛けたのは三か所だけだったのですが、
その全ての送り迎えを、結局ご好意でオーナーさんが引き受けて下さり、はては晩御飯の送り迎えまで・・・・・
本当に、申し訳なく贅沢すぎる贅沢です・・・・・
一緒に帰ってきたあとは、一杯いかがですか?と
美味しい珈琲やハーブティーを淹れて下さって、
楽しいお話のひと時を過ごさせて下さいました。
実はオーナーさんは私と同じ奈良のご出身で、
私の実家の近くでご親類の方がお仕事されておられることや
高校のお話(奈良は昔から全県一区制で、他の高校のことも意外と知っているのです)
8年前にこちらへ移り住んでペンションを始められたこと、
蓼科での暮らしのこと、ご自身の遍歴などなど、
たくさんお話を聞かせていただいて嬉しかったです。
無謀でご迷惑かけまくりの旅でしたが、
たまたま貸切だったことや、
だからこそ出逢えたり、
一緒に過ごす時間が得られたりもできた、
素敵な旅でした。
帰りには、オーナーさんにご挨拶している最中に涙がこみ上げてきてしまって
自分でもびっくりしましたが、それだけ森の自然が、
ノマの森さんの空間と人の優しさが、心に色んなことが沁みたのですね。
本当に有難うございました。
季節ごとに、訪れたいな。
by matocacafe
| 2015-10-23 15:26
| 日々のこと